防犯カメラ画素数の選び方|200万・500万・800万画素は何が違う?
- TN(技術担当)
- 8月9日
- 読了時間: 8分
更新日:2 日前
防犯カメラを選ぶ際、多くの方が最初に気にするのが「画素数」です。
製品を見ると、
「200万画素」「400万画素」「500万画素」「800万画素・4K」
など、さまざまなカメラがあります。
当然、
「画素数が高ければ高いほど、良い防犯カメラなのでは?」
と思われるかもしれません。
確かに、画素数が高くなるほど細かな部分を記録しやすくなります。
しかし、防犯カメラの場合は、高画素であれば必ず良いとは限りません。
設置場所や撮影目的、レンズ、録画容量などを考え、必要な画素数を選ぶことが重要です。
この記事では、防犯カメラの画素数の違いと、設置場所に応じた選び方を分かりやすく解説します。
防犯カメラの「画素数」とは?
デジタル映像は、小さな点の集まりで構成されています。
この一つひとつの点が「画素(ピクセル)」です。
例えば、フルHD(1920×1080)の場合は約207万画素あります。
一般的には「200万画素」と呼ばれます。
4K(3840×2160)では約829万画素となり、防犯カメラでは「800万画素」や「4K」と表記されることがあります。
画素数が多いほど、映像をより細かな点で記録できるため、人物や物体の細部を確認しやすくなります。
200万・400万・500万・800万画素の違い
代表的な防犯カメラの画素数を比較すると、次のようになります。

※実際の解像度は製品や映像方式によって異なります。
数字だけを見ると800万画素が最も優れているように見えますが、実際のカメラ選びではそう単純ではありません。
画素数が高いと何が違う?
高画素カメラの大きなメリットは、細かな情報を記録しやすいことです。
例えば、駐車場を撮影したとします。
200万画素でも、
「人が歩いている」
「車が入ってきた」
という状況は十分確認できます。
一方、高画素になるほど条件が整えば、
人物の服装
持っている物
車両の特徴
商品の動き
など、より細かな情報を確認しやすくなります。
特に録画映像の一部分を拡大して確認するときに、高画素のメリットを感じやすくなります。
800万画素なら200万画素の4倍きれい?
ここは誤解されやすいところです。
200万画素に対して800万画素は、総画素数では約4倍です。
しかし、
「映像が4倍きれいに見える」
という意味ではありません。
800万画素の4K映像は、フルHDに対して横方向・縦方向がそれぞれ約2倍です。
そのため、細部をより多く記録できますが、実際の見え方は、
レンズ
イメージセンサー
圧縮方式
ビットレート
照明
撮影距離
カメラの設置角度
などにも左右されます。
画素数は映像品質を決める一つの要素と考えた方がよいでしょう。
高画素なら遠くの人物の顔も確認できる?
これもよくある誤解です。
例えば800万画素のカメラを設置しても、非常に広い範囲を広角レンズで撮影していて、人物が画面のごく一部にしか映っていなければ、顔を詳細に確認することは難しくなります。
重要なのは、
画面全体の画素数ではなく、「確認したい対象に何画素使われているか」
です。
これは前回解説した「レンズ選び」とも深く関係します。
遠くの人物を確認したいのであれば、高画素カメラ+適切な焦点距離のレンズという組み合わせが重要です。
「映っている」と「確認できる」は違う
防犯カメラを設置するときに、特に重要な考え方です。
例えば広い駐車場を1台のカメラで撮影するとします。
映像を見ると、
駐車場全体
車
人物
出入口
すべてが映っているかもしれません。
しかし、万が一事件が発生したとき、
「犯人の顔を確認できますか?」
と聞かれると、人物が小さすぎて分からないことがあります。
防犯カメラは、広い範囲が映っている=必要な情報が確認できるとは限りません。
高画素カメラのデメリットは?
高画素にはメリットがありますが、デメリットもあります。
録画容量が大きくなる
一般に、高解像度で多くの情報を記録するほどデータ量は増えます。
そのため、同じ録画条件ならHDD容量を多く必要とする傾向があります。
通信負荷が大きくなる
IPカメラの場合、映像データをネットワークで送信します。
カメラ台数や設定によっては、高解像度化によってネットワークへの負荷も増加します。
機器の価格が高くなる場合がある
高画素カメラだけでなく、対応するレコーダーやHDDなども含めて検討する必要があります。
夜間性能は画素数だけでは決まらない
「800万画素だから夜もきれい」
とは限りません。
夜間撮影では、イメージセンサーやレンズ、赤外線、照明なども非常に重要です。
200万画素では足りない?
200万画素だから性能が低い、というわけではありません。
フルHDの200万画素でも、設置目的によっては十分です。
例えば、
人がいるか確認する
店内全体の状況を見る
従業員の作業状況を確認する
建物への出入りを確認する
など、「状況把握」が目的なら十分に活用できる場合があります。
反対に、
人物の特徴を細かく確認したい
商品の受け渡しを確認したい
録画映像を拡大して確認したい
といった用途では、より高画素のカメラが有利になります。
500万画素はバランスが良い?
防犯用途では、500万画素クラスは画質とデータ量のバランスを取りやすい選択肢の一つです。
例えば、
店舗
コンビニ
オフィス
工場
倉庫
病院
マンション
一戸建て
など、さまざまな場所で使用できます。
ただし、「500万画素ならどこでも十分」という意味ではありません。
目的によって200万画素で十分な場合もあれば、800万画素を選んだ方がよい場合もあります。

800万画素・4Kがおすすめの場所
4Kカメラが効果を発揮しやすいのは、広い範囲を撮影しながら、ある程度細かな情報も残したい場所です。
例えば、
広い店舗
工場
倉庫
駐車場
大型施設
人の出入りが多いエントランス
などです。
ただし、4Kカメラを導入する場合は、録画容量やレコーダーの対応解像度なども確認する必要があります。
設置場所別・画素数の考え方
一戸建て
玄関や勝手口など、撮影距離が比較的短い場所では、必要以上に高画素にしなくても十分な場合があります。
重要なのは、人物の顔が適切な大きさで映る位置へ設置することです。
店舗・コンビニ
売場全体の監視と、レジ周辺では目的が異なります。
レジでは金銭や商品の受け渡しを確認するため、より細かな映像が求められる場合があります。
工場・倉庫
全体の作業状況を確認するカメラと、製品や資材を確認するカメラでは必要な画素数が異なります。
駐車場
広範囲を撮影する場合には高画素が有効ですが、車両や人物を詳細に確認したい場合には、レンズや設置位置も重要です。
病院・クリニック
待合室全体の状況把握と、受付での金銭や書類の受け渡し確認では必要な映像の細かさが異なります。

カメラごとに画素数を変える方法もある
防犯カメラシステムでは、すべてのカメラを同じ画素数にする必要はありません。
例えば店舗なら、
入口:500万画素
レジ:500万~800万画素
売場全体:200万~500万画素
倉庫:200万~500万画素
など、目的に応じて使い分ける考え方があります。
これにより、必要な場所では高精細な映像を確保しながら、システム全体の費用や録画容量を抑えることができます。
これは実際の防犯カメラ設計で非常に重要な考え方です。
画素数だけでなく録画設定も確認する
せっかく高画素カメラを設置しても、録画側の設定が適切でなければ性能を十分に生かせません。
確認したいのは、
録画解像度
フレームレート
ビットレート
圧縮方式
HDD容量
録画保存日数
などです。
特に長期間録画を残したい場合には、画質と保存期間のバランスを考える必要があります。
「何万画素がいい?」ではなく「何を確認したい?」から考える
お客様から、「防犯カメラは何万画素あれば十分ですか?」と聞かれることがあります。
しかし、最初に確認すべきなのは画素数ではありません。
例えば、
「駐車場全体の状況を見たい」
のか、
「駐車場へ入ってくる人物の顔を確認したい」
のかでは、カメラの選び方が変わります。
さらに、
対象までの距離
撮影範囲
レンズの焦点距離
設置高さ
昼夜の明るさ
録画保存期間
なども考える必要があります。
つまり、目的 → 設置位置 → レンズ → 必要な画素数という順番で考える方が、失敗の少ないカメラ選びにつながります。
まとめ|高画素より「必要な情報が確認できること」が重要
防犯カメラの画素数は、映像の細かさを決める重要な要素です。
しかし、
「800万画素だから安心」
「200万画素だから性能が低い」
と単純に判断することはできません。
防犯カメラで最も重要なのは、万が一のときに必要な情報を確認できるかということです。
人物の顔を確認したいのか、車両を確認したいのか、店舗全体を把握したいのかによって、必要な画素数は変わります。
さらに、レンズ、設置位置、撮影距離、夜間性能、録画容量なども含めて考える必要があります。
関東セキュリティでは、単純に高画素のカメラをおすすめするのではなく、設置場所と撮影目的を確認したうえで、必要な場所に必要な性能を持ったカメラを配置するシステムをご提案しています。
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画素数と同じくらい重要なのがレンズです。焦点距離によって撮影範囲や人物の大きさが大きく変わります。詳しくは「防犯カメラレンズの選び方」をご覧ください。



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